ブログ

ホーム>ブログ>粒状活性炭の劣化評価

粒状活性炭の劣化評価

2024/05/23

水処理用粒状活性炭の交換時期の参考になる
劣化評価について紹介します

今回の評価法は揮発分測定よる劣化評価です
活性炭サンプルを乾燥後、
大気雰囲気下900℃に加熱して揮発分測定し
活性炭に吸着している有機物と考えます

具体的な分析結果で考察すると

上記結果より
新炭では1.0%の揮発分が含まれていますが、
水処理への使用期間が12ヵ月、36ヵ月、48ヵ月と
長くなるにつれて揮発分が上昇するのが、
わかります

活性炭吸着の量的試算では
新炭の揮発分を吸着ベースラインと仮定すると
12ヵ月使用後活性炭には
6.1(%) – 1.0(%) = 5.1(%)の
揮発分が吸着しており、
理論上は活性炭 1g (1000mg) 当り 1000(mg) x 0.051 = 51(mg)

36ヵ月使用後活性炭には
11.0(%) – 1.0(%) = 10.0(%)の
揮発分が吸着しており、
理論上は活性炭 1g (1000mg) 当り 1000(mg) x 0.100 = 100(mg)

48ヵ月使用後活性炭には
12.0(%) – 1.0(%) = 11.0(%)の
揮発分が吸着しており、
理論上は活性炭 1g (1000mg) 当り 1000(mg) x 0.120 = 110(mg)
の揮発分に相当する有機物が吸着されていることが予想されます

36→48ヵ月の間で吸着量がほぼ飽和しているので、
この使用条件下での活性炭交換時期は
36ヵ月程度が推奨されます

このように
実際に使用している活性炭の揮発分を
経時的に分析することによって
処理後水中の監視物質濃度と共に
交換時期の参考材料になります

水処理・活性炭の
サンフロンティアケミカル株式会社
技術部
TEL : 0867-35-1811

関連タグ
ページの先頭へ