工場排水中COD除去用活性炭の使用量削減例
排水中COD除去の為の活性炭使用量削減例を紹介します
事例
処理原水量 300m3/日
原水 COD濃度 200~250ppm
活性炭処理後、生物処理前基準値 COD濃度 115ppm 以下
上記条件で最も効果の高い活性炭選定です
下のグラブはお客様現行活性炭と弊社提案活性炭A、Bの
吸着等温線を示します
グラフより
残留COD濃度が100mg/lの時(グラフ内赤線)の単位吸着量は
活性炭A 約220mg/g
活性炭B 約450mg/g
お客様現行品 約200mg/g
原水のCOD濃度 250mg/l の時、
この原水をCOD濃度100mg/l に下げる為に必要な活性炭量は
(250mg/l-100mg/l) / 残留COD濃度が100mg/lの時の単位吸着量
になるので
活性炭A 約681mg/l
活性炭B 約333mg/l
お客様現行品 約750mg/l
それぞれの活性炭の含水率から
製品ベース重量に換算すると
活性炭A(含水率 50%) 約1362mg/l
活性炭B(含水率 55%) 約740mg/l
お客様現行品(含水率 40%)約1250mg/l
1日の処理量300m3/日に必要な製品量は
活性炭A 409kg
活性炭B 222kg
お客様現行品 375kg
となり活性炭Bに置き換えれば、
使用量は約40%削減できることになります
この試算に活性炭キロ単価を加味すれば、
コストパフォーマンスの最適解を導き出すことができます
この案件では目標COD濃度を100ppmで試算したので、
使用量と活性炭キロ単価の両面から
最もコストパフォーマンスの良い活性炭は活性炭Bとなりました
ちなみに
もし、この原水で目標COD濃度が30ppmレベルであれば、
上記吸着等温線より
活性炭Aが選択肢になってきます
水処理・活性炭の
サンフロンティアケミカル株式会社
技術部
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